26.ずっと母を許せなかった

私は母子家庭で育ちました。
ずっと女手ひとつで育ててくれた母に感謝しています。

でも、数年前まで私の中には「どうしても母を許せない」という気持ちがありました。
今回は、そのことについて話したいと思います。

小学6年生までは、母に対して嫌な感情は抱いていませんでした。
ところが中学に入った途端「思春期」になり、母の言うことにイライラするようになりました。

まぁこれくらいなら誰でもあることだと思います。
でも私は中学を卒業しても、高校を卒業しても、社会人になってもずっと母親に対するイライラが収まらなかったのです。

理由は全く分かりませんでした。

確か中学生だったある時、こんな風に思いました。
「あぁ、これだけ口答えしていたら、いつかこの人に殺されるかも…」

普通、口答えしたくらいで「殺される」なんて思わないですよね。
でもその時の私は、何故かそんな事が頭をよぎりました。

***

高校生のある日、突然母が「私の写真が欲しい」と言いました。
それに対して私は「何を企んでるの!?」と言い、拒否しました。

普通は「何に使うの?」と聞くのでしょうね。
でも私は「何に利用しようとしているんだ!?何を企んでいるんだ!?」と心の底から思ったのです。

***

大学生になって、ある日、母がプリンを買ってきてくれました。
(プリンは私の好物なので。)
ところがその時も「はぁ!?なにこれ!?ご機嫌取りのつもり!?何を企んでるの!?」と思いました。

それから数日後、部活の友人が、私にプリンを買ってきてくれたのです。
その時は「わぁ!オレがプリン好きなの覚えててくれたんだ!?嬉しい!ありがとう!!」と思いました。

ここで「あれ?」と思ったのです。
どうして同じプリンを貰ったのに、母親の時はあんなに嫌悪して、友達の時はあんなに喜んでいるんだろうと。

その事を友人に話したら「異常だ」と言われました。
でも自分でも何故そう思ってしまうのか、全く分からなかったのです。

***

社会人になったある日、突然こんな言葉が私の口からこぼれました。
「この積年の恨み…」

その時「え!?なんで”恨み”なの!?感謝するしかないはずの親に対して、どうして”恨み”という言葉が出てくるの!?」と自分でも不思議でした。

***

今から8年くらい前の事だと思います。
実家のクーラーが壊れたから買って欲しいと連絡があり、実家へ行きました。

近くの家電屋へ行き、クーラーを買い、用事が済んだので帰ろうとした時の事です。
母が「駅まで送るよ」と言ったのですが、もう、数時間一緒にいたので、私の中のイライラがMAXでした。

とにかく一緒にいるのが耐えられない私は「お願いだからここまでにして欲しい。これ以上一緒にいるとイライラするから、頼むからこれ以上ついてこないでくれ!」と言って、母と別れました。

母のことが嫌いなわけじゃないんです。
むしろ大好きです。

でも何かを言われるとすぐにイライラしてしまう。
一緒にいるだけでイライラしてしまう。
そして冷たい言葉を返してしまう。

そんな自分が嫌で嫌で仕方なく、母と別れた後、駅で泣きました。
どうしてこうなってしまうのか、自分でも分かりませんでした。

***

それから数年経って、ようやくこれらの原因が分かりました。

あるセラピーを学んでいる時、先生から「あなたは前世でも、今のお母さんの子供として何度も生まれている。でもお母さんは魔女崇拝をしていて、自分の美しさを保つため、子供のあなたを殺してその血を飲んでいた。そしてそれが転生する度に何回も何回も繰り返されていた。でもそれを悔いたお母さんは、現世ではあなたの為に尽くそうとして今生に生まれてきている。」と言われ、全てが納得しました。

何度も何度も殺されていたら、そりゃぁ「積年の恨み」になりますよね…。

しかもこれは前世の話なので、こんなことを母親に言った所で信じてもらえないでしょうから、私はひっそりとこの前世のブロックを解除しました。

お陰で今は母と一緒にいても全くイライラしなくなりました。


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