11.マッサージ・鍼との出会い

20代でSEになった私は、一日中パソコンの前に座って仕事をしていた。

もともとパソコンが好きだった私にとって、それは特別なことではなく、日常茶飯事の事だ。
しかも好きで始めた事だったので、「自分が疲れている」なんて自覚は毛頭なかった。

今でこそ「リラクゼーション・マッサージ」はいたるところにあり、全く珍しくなくなっているが、20年前はマッサージと言えば「鍼灸あんま」というイメージで、ちょっと敷居が高かった。

そんなある日、私が働いていたビルの中に「リラクゼーション・マッサージ店」がオープンしたのだ。

自分が肩こりや腰痛があるなんて、全く思っていなかったが、「マッサージってどんな感じなんだろう?」と興味のあった私は早速受けてみた。

すると「ガチガチですね~。メッチャこってるじゃないですか~」と言われ驚いた。

それまで自分の肩がこっているのを自覚していなかったのは、「こっている状態が普通」になってしまっていて、感覚が麻痺していたのだ。

更に、マッサージを受けた後、仕事をすると、たった一日仕事をしただけで「どんどん肩がこっていく」のが分かった。

こりがほぐれたことで「こっていないのが普通」になり、肩がこっていく状態、すなわち血行がどんどん悪くなっていく状態が自分で分かり、とても気持ち悪かった。

そこで初めて「自分はこんなに肩がこっていたのか!?」と気がついたのだ。

それ以来、私はマッサージなしではやっていけなくなってしまった。

また、ぎっくり腰をやったのも20代の時だ。

会社で上司が「ぎっくり腰には鍼が効く」と言っていたのを聞いていたので、生まれて初めて鍼を受けに行った。

私が行った治療院は中国人の先生がやっており、脈をみて、身体のどこが悪いのかを測り、その時に必要な場所に鍼を打ってくれた。

ぎっくり腰はもちろん、その他「身体の中から元気になる」のを実感した私は、時々「体調が悪いな、身体の中から元気になりたいな」と思った時には鍼を受けるようになった。

10代の頃から疲れやすく、20代からマッサージや鍼を受けていた(受けないと体調を維持できない)私にとって、「周りの人たちはどうしてマッサージを受けなくても大丈夫なんだろう?みんなそんなに身体が丈夫なのかな?」と思っていた。

今思えば、みんなが丈夫なのではなく、私の身体が弱かったのだろう。


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