09.泣き虫だった自分

中学2年生の頃、私はよく部屋で独り泣いていた。

当時の自分は「オブラートに包んでモノを言う」事ができず、思ったことをストレートに表現していたので、決して傷つけるつもりは無いのに、私の言葉で相手を傷付けてしまい、そういう自分が嫌でよく泣いていた。

「どうして自分は人を傷付けてしまうんだろう?誰も傷付けたくないのに…」
「どうすれば周りの人を傷付けずに、自分の思いを伝えることができるの?」
「どうすれば誰も傷付けずに済むの?」

そんな事を自問自答しながら、毎日のように泣いていたと思う。

***

高校受験が始まろうとしていた頃、私は音楽系の高校に進みたいと思った。
そして母親に相談した所「ウチにはそんなお金はないから無理」と言われ、(部屋でこっそり)泣いた。

それまで自分に父親がいないことは当たり前だったし、父親にいてほしいと思ったことは無かったが、その時は「もし父親がいたら、状況は違っていたのかな?」と考えてしまった。

当然そんな事は母親には言えないし、そんな事を考えてしまう自分が嫌で、また独り部屋で泣いた。

結局私は進学校に通うことになった。


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